JR貨物は、列車の車輪に車軸を取り付ける作業で、少なくとも10年前から600余りの車両でデータを改ざんするなどの不正を行っていたことが明らかになっています。
JR貨物の犬飼社長は、17日の会見で、再発防止策として、現場の作業員がデータを改ざんできないよう、来年1月までに事業所のシステムの改修を行うと説明しました。
また、車両整備の社内の基準値が事業所によって異なるケースがあったとして基準を統一したほか、社内監査チームを新たに設けるとしています。
一方、不正が確認された600余りの車両については、安全性を確認する検査などを済ませたうえで、年内にすべての車両の運行を再開したいとしています。
犬飼社長は「当然、私の経営責任は非常に強く感じている。まずはしっかりとした対策や対応に注力した上で、経営層も含めた処分について検討していく」と述べました。